白夜の国から届いたトレイたち
沈まない太陽が、地平線に隠れようとする夜半。
斜めから差すような光線を頬に受けていると、
泣きたくなるような、不思議な気持ちになる。
今は夏至の真夜中で、鳥は眠りにつき、
一日中あんなに賑やかだったのに、今は
さえずる音がしない。
林間を歩いていると、湖から渡ってきた風の冷たさに
この今の時間は現実なんだ、と気付かされる。
田舎の集落では、民家の中庭から低い、人の談笑が、
風にのって聴こえてくる。
あぜ道に群生している野草の花たちは、ひと時
花びらを閉じ結んでいる。
夏至の光線にあぶられて。望んだことから、つかの間、
安息を求めているよう。
スウェーデンの夏至は、鮮烈だ。
生きるものの五感を、研ぎ澄ませる。
手に取るトレイたちの硬質な表情や質感に、
北国生まれ、という気質が静かに伝わってくる。













