おじいさんの庭で、遊びたい。今年の夏も。
夏至の太陽の恩恵で、一日が長いこの季節。
スウェーデンから、染めたての『おじいさんの庭』が
届きました。
布を広げると、毎度のように胸が膨らむような興奮が。
鮮やかな世界が平面の布の上で、繰り広げられて
います!
気が付いたら、このデザインはもう24年も製作が
続いています。
細かい部分まで隙間なく、いろいろなモチーフで
埋められて。
作者の生きものへの温かい眼差しが、伝わってきます。
そう、小さな植木鉢一つにも、いろいろな生き物たちが
ひしめき合って、生きています。
それが、庭仕事が生きがいの、『おじいさんの庭』なら
さもありなん。
コロナ禍生活を超えて、私たちの生活は以前のリズムを
取り戻そうとしています。
でも、近しい方を喪った方も、少なくないと拝察します。
生まれて、生を謳歌したのちに、やがて静かに
幕を引いてこの世から、ひとり、ひとりと去ってゆく。
当たり前に繰り返されてきた、生の営みの終末を、
年齢と共に、見届ける回数が増えてきました。
喪失の空虚な気持ちと、向き合わなければ
ならない時間は、避けることが出来ません。
明朗に表された、この力強い生きものたちの
すがた・かたち。
健やかさを体現したような、この存在感に
触れていると。
人生の春夏秋冬の季節の中で、壮年の夏時間を
未だ、この掌に掴めているような気がするのです。


